前回お知らせした『奥山駆け』については、本年度【春の整備】を終えました。
5月の連休を挟み、足掛け4回ほどに分けて登りましたね。
完成したといえば聞こえはいいですが、元からあった道なのです。
新たに切り開いたというわけではない。
今後もハイキングに適した季節に合わせ、整備を繰り返す予定。
4月になり雪が溶けると、落ちた枝や倒木などが表れてきます。
それらを取り除いて、古道を覆いつくした笹と低木を刈っていきました。
放置されヤブ道と化し、自然に戻る前に残しておこうとしたのが発端です。
この奥山駆けのハイキングに適した季節は春と秋です。
雪が溶けてから5月いっぱいまで、秋は9月中旬以後から11月末ぐらい。
夏場はおすすめしません。
道幅を確保しましたが、反撃もすさまじい勢いでしょう。
雨呼山の標高は905.5m、低山というより里山ですからね。
5月までは眺めよくても植生の勢いは侮れませんので、ご注意を。
そして、積雪期に歩いたような形跡も見受けられました。
本来の古道ルートから外れた場所に残されたピンクテープについては、恐縮ながら外します。
雪の下のルートなど見えませんから、帰り道の目印にでもするのでしょうか。
付けるなとは言いません。
目印を付けたなら帰りに外すのがルールですが、まぁ、それも難しいでしょう。
何よりも、誤ってロストする可能性を排除しておくことが必要ですので。
山寺千手院から雨呼山山頂まで3.4km、山頂から天童若松観音までは約4.8kmほどです。
ですが、実感としては全長10kmといったところでしょう。
千手院から雨呼山山頂まで3~3.5時間。
一方、下り基調の山頂から若松観音までも同様に3~3.5時間を要するということを重視してください。
急登もありますが、降りたり登ったりを繰り返すので、最後まで気が抜けない修験の道。
体力に自信があっても、焦らず時間に余裕をもって歩くことが求められます。
悪縁を断つといわれる千手院から、縁結びの若松観音へ。
お参りを済ませた瞬間、歩いた人にしか得られない感動をもたらすでしょう!
先日、山交観光さんのツアーイベントも開催され、原田もお手伝いしてきました。
少しづつ話題になって、歩いてみよう!という人がいればうれしい限りです。
山寺郷土研究会
原田
コメント