4月29日、倒木処理のため”奥山駆け”の山寺側、千手院垂水遺跡から登っていくと、高校生の一団が休憩していました。新入生含めた山岳部部員に教職員2名を加えて山形県内陸の県立高校から、総勢17名での奥山駆け。当日は天気に恵まれましたが、1年生達は無事に若松へ降りることができたのでしょうか。
手厚い洗礼に揉まれつつも、新生活に弾みをつけるような機会になれば幸いです。
”お通り沢”も”奥山駆け”も、目立った倒木はこの場所かな、降雪での影響は少なかった模様。
それでも春の嵐で吹き飛ばされ、若葉が芽吹いたばかりの太い枝が折れている姿を見る時、里山が決して安易な山域ではないということを実感します。
言い換えれば、登り慣れた山の登山ツアーでは得られない魅力を発見するのも古道の楽しみ方の一つです。次第に歩く人が増えると道型はさらに雰囲気を増していくのですがね。
雪どけが異常に早く、春の到来も前倒しになったおかげでしょうか?例年よりも踏み跡がよ~く見えていて、あれ?もうすでに誰か来たかな?
おっと。。。ロープ設置が間に合ってよかった💦
『奥山駆け』山寺からも若松からも急登から始まり、稜線上で下りと登り返しで心が折れそうになるかもしれません。と、ここで、マップをよく見てみると、北に向かって進むイメージが強いかもしれませんが、逆に若松観音起点で南の山寺へ向かうのも一つの方法です。
※山寺から登ると急登の連続で標高を稼いで後半長く下る、若松観音からは少しづつ標高を上げ距離を稼ぐ、といえばわかるでしょうか。
昨年との相違点:雨呼山から鵜沢山方角へ進んでいくと、既存の登山道より分かれ激坂を下ることになるのですが、ここにロープを設置しました。頼りにしていた枝も折れてしまいましたので。
通過時はポールを収納するか折りたたみ、両手を空けて進んでください。安定した場所でポールを引き出し再開することも疲労対策の一つです。
新緑の季節は終わりを告げ、エゾハルゼミが鳴き始めて初夏の様相です。奥山駆けは水場の乏しい山域ですので、くれぐれも水分補給と時間の余裕をもってチャレンジしてみてください。いや、水場は無いので、夏山としてはあまりお勧めしたくないのですけどね。
踏破できた方は、ぜひ、秋の奥山駆けも試してみてください。
個人的には、10月中旬の紅葉時期と、11月初旬以後の枯葉舞う季節の晴れ間を狙うのがいいでしょうね。
さて、奥山駆けの整備は一段落したので、放置していた『お通り沢』の整備を再開します。
山寺郷土研究会
原田
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