久しぶりの奥山駆けです。
通常の整備で全工程を歩くことはないし、スパイク地下足袋ですから、急登での滑りやすいことなどはほぼ皆無です。ならばこそ、ハイカー目線での試し歩きもしておかないと、ということです。
プラス、麓から見上げる山々はすっかり色づきよく運転中も気になってしかたが無くて(笑)
若松観音から高台に上がると、雲海が盆地を覆ってました。
天空の古城みたいにも見えるような、若松地区西の299m峰。
入山後しばらくは乾いた地面を快調に進みます。
三角山まで登ると、ちょうど日差しが古道を照らし始め紅葉も楽しめました。
これだけ晴れると汗が噴き出てきますが、ひんやりとした風で快適そのもの。
以前のような低木灌木や笹で覆われた中の工程では7~8時間は要していた奥山駆け、連続するアップダウンや急登で小休止を挟みつつも、見通しもよくなり健脚の人なら4時間ほどで縦走可能になりました。
ここが笹に覆われていたとは誰も思わないでしょう。
あちこちカメラを向けつつの私でも5時間ほど。10名ほどのパーティーでも7時間ほどの山行計画で十分歩けると思います。
展望台から細尾根を抜けて山寺が近くなる昼頃、紅葉の光景に目を奪われました。
山寺側は特に見ごたえ満点です。
枯葉が覆いつくす急坂が続き、登り以上に注意が必要なので杖代わりの枯れ枝と両足で斜面を滑り降りつつ枯葉を横に飛ばし土を表に出しましたが、またすぐに覆われるかもね。
来年、晩秋の奥山駆け紅葉を楽しむならば、若松観音から歩くことをお勧めします。
いや、山寺から登っても紅葉は見られますが、日が高くなる時間は頭上から光が差してさらに輝く光景になるんですよ。午前中山寺から登り始める時間だとそこまで輝かないんですね。
あるいは、ちょい遅い時間に登り雨呼山または展望台までの往復でもいいでしょう。
今回は千手院側から登ってきた4名と出会いました。時間差で1名、2名、1名の順でしたが、いずれも仙台からの方ばかり。電車利用の場合でも仙山線山寺駅から千手院はすぐそこ、若松観音へ降りて1時間強ばかり舗装路を歩けば奥羽本線の天童駅です。
よくわかってらっしゃる、宮城県人。山域以外での移動を車に限定してしまうと、勿体ないんですよ。
まだまだ整備活動は終わりません。
次回は高瀬仏岩コースの報告ができるでしょう。
山寺郷土研究会
原田
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